2011年10月22日

オペラ「トスカ」プラハ国立歌劇場公演へ行ってきました!

久しぶりのヨーロッパの香りがするオペラでした。
ああ、行ってよかった!!!
よくぞ富山まで来てくださいました。よくぞ富山に呼んでくださいました。
しかも今回は、主催者様の粋な心遣いのおかげで、前方のとても良い席で観ることができました。
ドイツにいた頃に、学生券(当日、空いている席を良い席から順番に埋めていく)を何時間も前から並んで買って、老齢で品のある紳士淑女に混ざってS席でドキドキしていた気分を思い出したりしました。本当にありがとうございます、Kさん!

「トスカ」、説明不要の超有名オペラ。今回はとてもオーソドックスな舞台装置や衣装で、演出も安心して見ていられる、いわゆる古典的なもの。
久しぶりに聴いて改めてプッチーニの音楽の素晴らしさに言葉を失いました。
絡み合う美しい旋律。情景描写がわかりやすく、歌がなくても心情が伝わってきます。不安な場面の半音階の使い方なんて笑っちゃうほどわかりやすい。これだけ真面目にベタなことをしていながら、全く野暮にならないのがすごいのです。プッチーニ独特の歌いまわし、旋律の圧倒的な魅力。スコアを買って見直したくなりました。
そして、なんといっても悪役の描き方がとても魅力的なのです。悪党スカルピア、まぁ今日演じた方は長身で表情がセクシーでとてもカッコよかったので(声は風邪でもひいているのかと思いましたが)あまり悪役に見えず、むしろ権力者特有の物悲しさを醸し出しており、私だったらそっちに行くけど。みたいな感じでしたが、第一幕の終わりのあの荘厳さ、ああいう美味しい場面をスカルピアに与えるということは、プッチーニは絶対にスカルピアが好きだったんだろうなぁ。
そして、トスカ・カヴァラドッシ両役はさすがの声量で素晴らしかったです。最後の飛び降りる場面は、超あっさりしてて、あら?という感じでしたが。

プラハ国立歌劇場管弦楽団の演奏は、重厚な管楽器の響きが見事。弦楽器の渋さというか良い意味での田舎っぽさは、伝統が感じられて良い感じ。多少ばらつくところはあったけれど、そこがまた洗練されすぎてなくて逆に良くて。なんだか懐かしい気分になりました。

びっくりしたのは、お客さんがブラヴォ、ブラヴァ、ブラヴィを使い分けておられたということ。もちろん一部の方ではあるのでしょうけれど、富山のお客さんはこんなにクラシックが好きなんだ!と嬉しくなりました。

ああ、でも、本場のモノはやっぱりいいですね。またヨーロッパに住みたくなりました。
posted by ikuko at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月10日

耳を開く週間。

ご無沙汰しておりました。
連休も終わり10月も半ばに突入、ボーっとしてると今年もあっという間ですね。

10月2日、入善コスモホールでの松山さんのリサイタルは、初めてとは思えないほど落ち着いている松山さんに、私も学ぶところが多くありました。若くても地に足の付いた堂々とした演奏っぷり、大曲をズラッと並べたリサイタル、意気込みが素晴らしかったです!
私はというと、ホールの素晴らしい響きに本当に助けられました。
ピアノというのは、いかに小さな音を魅力的に出せるかということが問われます。良いタッチをしていなくてはもちろん良いピアニッシモというのは出ないけれど、ピアノそのものの反応やホールの残響にも、かなり大きく左右されるもの。
それが、こんなに楽に、美しいピアニッシモが出るなんて!
ブラームスの雨の歌なんて、細かい音符を、絶対に大きな音でガチャガチャとは弾きたくはなく、鍵盤を撫でるかのように優しく柔らかな響きを作りたかったのですが、それはもう、理想的でした。
モーツァルトは明るく軽やかでクリアな音がこれもまた理想的に出せる。
そしてフランクでのバスの重厚さ、音の洪水は、多分舞台上で自分に聞こえている以上に客席には豊かに届いているはずで、対応可能な音の幅の広さにビックリしながら、とても気持ちよく弾けました(曲目的にはかなりハードでしたが)。

以前、このホールでドビュッシーを録音させていただいたことがあり、もちろんその時もこのホールの音の奥行き、懐の広さに感動しましたが、やっぱり録音と本番では、自分の耳が変わるのか、そしてソロではなくデュオだったためか、以前よりもより響きを冷静に聴けて面白かったです!


演奏会翌日には、東京へ。
師匠田崎悦子氏にレッスンしていただきました。
バッハ=ブゾーニのシャコンヌ。ちまたで最近流行りのこの曲、重厚でかみ締めるような音楽作りをしていましたが、先生のレッスンを受けてガラッと違う視点をいただきました。てことでこの一週間は、シャコンヌをああでもないこうでもないと試行錯誤。まだ答えは見えません。

そして、2台ピアノのコンサートも近付いています。ウェバーの舞踏への勧誘、チャイコのくるみ割り…有名な曲だからとちょいと侮ってましたが、どちらも、舐めてかかっちゃ弾けない大変な譜面でございました。ふー、あとひと頑張り。

今月・来月と、いくつもソロ演奏の機会もあり、そのプログラミングとトークの構成も考えなくてはなりません。これは楽しい作業。
その上、来年度の「雫」シリーズの企画も始まっており、いろいろな音源を聴きまくっている毎日です。

で、ぶったまげたのがこれ。ショルティ、指揮者としてのイメージばかりあったけれど、こんなにピアノすごいんだ!!
バルトークの二台ピアノと打楽器のためのソナタ、これほど音の列がくっきりと意味を持って聞こえるこの曲の演奏はなかなかお目にかかれないのでは。すごいです。(打楽器の女の人のスカした感じもなんともいえません。そしてペライヤが若い!)
posted by ikuko at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。