2009年07月31日

あすなろの森コンサートシリーズvol.4のお知らせ

来年2010年1月11日に、「あすなろの森コンサートシリーズvol.4」が開催されます。
第一部は「若い芽の演奏会」と題し、県内の小・中・高校生4名ほどの演奏。
第二部は「作曲家をピアノでたどる旅〜ドビュッシー〜」と題し、二上泰子さんの朗読と私・中沖いくこのソロ演奏をお送りします。

ついては、第一部「若い芽の演奏会」への出演者を、以下の通り募集いたします。
30日の新聞広告でご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
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出演者のオーディションは、10月12日(祝)14時〜、芸術創造センターにて。
ゲスト審査員に、なんとピアニスト仲道郁代さんをお迎えします。(仲道さんには、来年2010年・秋のあすなろの森コンサートvol.5に出演いただく予定。)

参加資格は、富山県内の小・中学生、高校生。
8分以内の自由曲(ドビュッシーの作品を除く)を、1分以内の曲紹介のあと、演奏します。
参加料は無料。
お申し込みは、あすなろ小児歯科医院内「あすなろの森コンサート実行委員会」076-491-2422まで。参加申込書を送付いたします。
申込書の〆切は、8月31日です。

舞台経験を積む事は大きな財産になりますので、県内のピアノに自信がある小中高生の皆さん、ぜひ大勢のお客さんの前で演奏するチャンスをつかんでほしいと思います。
また、今回はオーディションに参加するだけで、仲道郁代さんに演奏を聴いていただけるチャンスでもあります。
ふるってご応募ください!!!
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さて、あっという間に8月に入ろうとしています。
湿気でベタベタ…早く夏らしい夏になってほしいなぁ。
秋冬にかけて、いろんな演奏のお仕事をいただいており、ありがたいことです。(内心ではあまりの曲の多さにパニック状態ですが…やるしかない!)。
一年先が見えないこの職業、少しずつでもステップアップできるように頑張りまーす!
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2009年07月27日

富山高校コーラスコンサート終了。

富山高校のコーラスコンサートが終わりました
現役高校生とコーラス部OBとの合同ステージ「島よ」。
この一週間、毎日仕事終わってからダッシュで音楽室に駆けつけて弾いてきましたが。
一週間は短かった…。「島よ」は、もっと時間をかけて仕上げたかった曲です。
重厚感、大人の孤独、悲哀、美しい空と海。
言葉のニュアンスや、楽譜から自然と読み取るべき音楽言語。知らないまま歌ってしまっては、この曲の魅力は伝わらない。

自分が、今では「ここでこうなるのは音楽的に当たり前、楽譜にそう書いてある」と思うことが、高校生にとっては全くそうではないということ、一つ一つ説明しなくてはいけないということを、痛感しました。
いや、高校生だけではないな、当日ステージに乗ったOBたちも含めて、強弱や他のパートのやっていることまでなかなか意識がいかない。
やはり、ホンの数回の練習で舞台に立つというのは厳しいものがあるなぁと思いつつ、私自身も必死でしたけど。

私はあくまで伴奏者であって、指導者として依頼されているわけではなく。指揮の先生もちゃんといらっしゃるので、立場としてどこまで口を出していいのか難しいところ。
音楽をちゃんとしようと思ったら、人の気持ちや建前を飛び越えて、何を言われようと遠慮せずにズケズケと指導しても良かったんだろうけどね…。いろんな意味で自分の立ち位置を考えさせられました。
最終的には「私はピアノでモノを言うしかない」と腹をくくりましたが。

自分の好きなようにコンサートを開いたり、生徒に教えたり、そうやってやりたいことを自分でやるのは思う存分出来るようになってきたけれど、「組織」というものの中で、私をどう役立ててもらうか、どこまで主張していいものなのかは、まだまだ難しいです。社会的にはまだ若造だしな。

今回の高校生の合唱との関わりは、未知数で伸び盛りな頭の良い子どもたちなだけに、多分与えれば与えるだけ反応が返ってくるはずだし、高校生の時期に受ける刺激というのは一生に影響する。
本当はもっともっと指導したかった。私としてはちょっと不完全燃焼でした。
でも、一週間前に比べたら、よくあの状態からここまで歌えたと思う。
生徒の反応を見ていると、今回この難曲を歌ったことで合唱に本当の意味で目覚める子もいそうな感じで。
そういう子がいると、やった甲斐があった、初日にキツく叱っておいて良かった、と思います。
顧問の先生も、大きな舞台が終わってホッとしていらっしゃるでしょう…。現役の事情とOBの意見と私とに挟まれて、さぞかし大変だっただろうと思います。お疲れ様でした!


さてこの土日は、このステージのために集まった懐かしいOBさんたちと楽しく飲ませていただき。
年齢差は親子ほど?あったりするような方々もいらっしゃるのに、こうやって高校の部活という一つの組織と経験を軸にして、密な関係が今も脈々と受け継がれているというのは、稀有で貴重なことだなぁと思います。
歴史や伝統って、すぐには出来ないものだからこそ大事にしなくては。
もっとレベルの高い合唱が富山高校で出来るようになると、きっとOB会ももっと活発になる気がします。
音楽の力って、本当にスゴイもん。
感動って、ずーっと、繋がるから。世代を超えて。
こういうのを信じて、いろんな人と音楽をしていきたいなと思っている日々です。
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2009年07月21日

お仕事2つ終えて。

今日は、とある銀行さんの大きなパーティーで演奏。
母が長年勤めていた銀行なので、いろんな方に親しくお声をかけていただき、嬉しかったです。
私よりも、家で私を見送った母の方が緊張していたようです。自分の職場だったというのもあるけれど、まあ、親というものは、いつまでたっても子の事が心配なんですね…。

こういうイベントでの演奏は、華を添えるのが仕事。
男たちの世界。富山近郊の政財界トップクラス方々のそうそうたる雰囲気にちょっと気圧されつつも、こちらは楽しく弾いてきました。弾いた後、お酌をしに回ろうかと思ったくらいです(笑)。
銀行の皆様にはいろいろと気を使っていただきました。ありがとうございました!


その後、車をスッ飛ばして富山高校へ。
合唱組曲「島よ」の合わせ第一日目です。
難しい曲だし、一日目ということで私のほうはかなり気合を入れて頑張って練習していったのですが…うーん、高校生諸君、もっと頑張らなくてはいかん!本番一週間前でこの状態では、正直かなり厳しいです。
顧問の先生が必死に謝っていらっしゃったけど、顧問の責任ではないです!!もう高校生なんだから、受身ではなく、出来てないものはCD聴くなり音を確認するなり、隙間時間を使って自分で率先して勉強しなくては。楽譜の読めない子ばかりではないでしょうから。
いろいろと事情もあるだろうけれど、頼むよ〜。入るべきところで入ってくれないとこっちも弾けないから…。
まだ若いから、あと一週間でどこまで伸びるか楽しみでもあるけど。本番当日には、今日の練習の事を笑い話に出来るといいな…。
ということで私明日から約束の時間外にも出来るだけ練習にお邪魔することになりました。一応は音楽で食べてる人間なので、お力になれれば。お互いにコミュニケーションをとりつつ、一緒に作り上げていけるといいなと思います。頑張ろう!!


そんな気合の要る二つのイベントを慌しく終えた本日は、ビールの一杯でも飲みたいなぁと思っていたところへ、タイミング良く近所の飲み友達のおじちゃん(幼馴染のお父さん、今日が69歳のお誕生日!)から声がかかり、サンダルをつっかけてお宅へお邪魔。
奥さんの妹夫婦も来ていらして、しまいにはうちの母や、幼馴染のお兄ちゃんも交え、賑やかに昔話なぞしながら大勢で楽しく飲んでまいりました。
近所に、こういう付き合いが出来る家があるって幸せ♪
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2009年07月20日

足が痛い

東京って、足が何本あっても足りなくないですか…。

日曜、溜まったマイルを使って東京に遊びに行ってきたのですが。
夏場の東京でのルールをすっかり忘れてました。
歩きにくいサンダルで行くな!これですわ。
ちょっとお洒落サンダルを履いていったら、みるみるうちに靴擦れ。こりゃいかんと慌てて履きやすそうなペッタンコのお安いシューズを買うも、やっぱり新しいので靴擦れ。
富山に帰ってくるまでに、左右、計9箇所に水ぶくれが出来ました…。一歩進むたびに痛い…。
ていうか、なんで一駅がこんなに大きいのよ〜。
「歩き慣れてない」って、人間として相当ナヨっちいとは思うのだけど、普段ホンの300メートル先のコンビニに行くだけでも炎天下だとついつい車を使ってしまう富山の人間としましては、東京は友人と待ち合わせするだけで一苦労、駅は入り組んでるし人多いし暑いしで大変。(暑いどころじゃなく、熱かったな日曜は。熱風。)

なぜか友人と中野でやってた沖縄祭り?に行ってきたのですが、炎天下の中の野外イベントゆえ、立っているだけで汗が噴き出し…いやもう、お昼からのビールの美味しい事といったら(笑)。
日焼け止めもなかったので、確実に日に焼けてしまいました。
ドイツから一時帰国中のこの友人には、色々相談にのってもらったりもして。会えてよかった!

夜にはまた別の友人とぶっちゃけトーク。大笑いしてきました。
会うと元気になれる女友達(というか人生の先輩なのですが)がいるって、嬉しいですね。



月曜。
富山に戻り、オーバードホールへ。マーラー3番の合唱オーディション。
皆さん、すごく緊張されていて…。一人一人に合わせてピアノを弾いていた私もちょっとドキドキ。
今回は、指導の先生が心を鬼にして数名に残念な結果をお伝えしたけれど、オーディションに参加されるというその心意気がもうすでに素晴らしい事。今後も積極的に芸術事業に関わっていただきたいなと思いました。
ドイツ語のこの合唱、大変そうだけど出来上がりが楽しみ!

さて明日は、演奏本番だ…合唱の練習も始まるし…明日は朝から鬼練しなくちゃ!
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2009年07月15日

島よ

来週末26日、富山高校のコーラスコンサートがあります。
最後にOB・OGも参加しての合同合唱のステージがあるのですが、そこで混声合唱曲「島よ」(伊藤海彦作詩、大中恩作曲)を歌います。
私も、現役の時に歌った事がある、懐かしい曲。
今回は、ピアノを私が担当させていただきます。

「島よ」は、大中恩さんの代表曲の一つ。もう40年近く前に出来た曲。1970年に大中さんはこの曲で芸術祭優秀賞を受賞されています。
日本の混声合唱の中では、いわゆる古典的名曲といわれる曲で、合唱に関わってきた方々であれば、必ず通った曲ではないかなと思います。
流行りすたりのある合唱界で、古典名作(「水のいのち」とか「旅」とか…)をローテーションして歌い続ける高校も結構貴重なのではないかな。

さて、高校生の時に歌って以来、十数年ぶりに改めてじっくりと譜面を見ているわけだけど、いやー、こりゃさすが良い曲ですね。
詩もいい。
やっぱり、音楽と詩の結びつき・相乗効果が私は大好きみたいです。
弾くのは結構大変だけど、やりがいがあるなぁ。
曲がいいと、張り切ってしまう。
来週一週間、久しぶりの母校にて、OB・OG交えての平日夜練習が毎日続きます。
楽しみだ!!

さらに来週には、マーラー3番交響曲にちょっと関わります。
5楽章、女声合唱が出てくる部分をピアノで。
合唱メンバーのオーディションでちょっと弾くだけなんだけど、なんとなくしか知らなかったこの曲、内容をよく知らないまま弾くわけにいかん、とお勉強。
スケールの大きな美しい曲…聴けば聴くほど、調べれば調べるほど、好きになる。スコアを見てじっくり研究したいなー。
マーラーにハマりそう…。


本番をひかえたピアノ小品の数々、8月講習のシューマン四重奏、レッスンでみてもらうつもりのドビュッシー、さらっておきたいデュオの曲たち…。
楽しい宝石箱のような楽譜たち。ひとつひとつ時間をかけて、美しく磨きあげていきたいものです。
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2009年07月10日

今後の演奏予定

火曜に録音していただいた音源が、もう手元に届きました。
クリアで深みのある音に録れていました。すごい録音技術。他の方の録音も楽しみです。
自分の演奏を聴くというのは、粗ばかり気になって耳を塞ぎたくなりますが、でもすごく勉強になる…。
思ったよりもすごく呼吸が浅いということがよーくわかって、考えさせられました。
あー、もう一回録りたい。


さて、サイトのトップページをしばらく更新していませんが、今後の予定。
7月21日・某銀行のパーティー、オープニング演奏
7月26日・富山高校(出身校)コーラスコンサート「島よ」伴奏
8月2日・中沖ピアノ教室2009年発表会
8月9日・全日本合唱コンクール富山県大会出場(合唱団クール・ファミーユ)
8月11日〜16日・学びの森音楽祭参加、シューマンピアノ四重奏
9月6日・桜が池クアガーデンミニコンサート
10月12日・「若い芽の演奏会」オーディション(あすなろの森コンサート)

2010年
1月11日・あすなろの森コンサート「作曲家をたどる旅、ドビュッシー」
2月14日・合唱団クール・ファミーユ第三回コーラスコンサート
6月11日・室内楽コンサートvol.5 ゲスト・西江辰郎&上森祥平(予定)


自分のピアノ教室の発表会の準備にてんてこまいです。
今までは、私の地元のお師匠さんたちと合同でさせていただいていたのだけど、今年は日が合わず、うちの生徒さんだけでの発表会。
生徒さんたちにとって、あまり堅苦しくなく、でも一年の目標に出来る場ということで試行錯誤中です。切磋琢磨していってくれると良いなぁ。

そして、来年の演奏予定も大きいものは決まってきました。
今回とてもご好評いただいた西江さんと上森くんとのトリオ、また来年の6月11日に出来そうな感じです。
第一回、第三回の室内楽シリーズに出演いただいた金子鈴太郎氏は、今年9月に高岡の料亭「大野屋」さんにてソロ演奏をしていただく予定。
こうやって、人との繋がりが広がっていくのは嬉しいものです。
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6月のある晴れた日、甥っ子と家族みんなで水遊び。早く梅雨が明けるといいな。
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2009年07月07日

録音

富山クラフトオーディオクラブ主催の録音会にて演奏してきました。

富山クラフトオーディオクラブというのは、録音・再生の技術にこだわっていらっしゃる方々の集まり。
自分たちで生演奏を録音してみようという企画で、その実験的試みのピアニストとして、地元で活動する私にお声がかかったのです。

オーディオの世界というのは大変なお金がかかるものらしく、メンバーには会社の社長さんやらなにやらすごい方々が。
アンプ一つで数百万だのなんだのという話を聞いていると、なんだかクラクラしてしまいました。
真空管とか、テープが何ミリだとか、難しい事を皆さんとても熱く語っていらして。マイクの位置もいろいろと実験。
同じ音楽に関わることではあるけれど、別世界の話のようでした。深い…。
やっぱりちょっとしたことで音は全く変わるらしいので、ぜひゆっくり聴き比べてみたいものです。
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さて、私にとっては、初の舞台での録音。貴重な経験でした。
切り張りとか修正とかナシの、一発録り。
ミスできない…と最初は縮こまって硬くなってしまったりして。
最終的には、多少のミスはもうしょうがない、これが今の私の実力なんだから、と開き直って弾いたけれど、録音結果がちょっと恐ろしいです。
でも、とっても楽しかった!皆さん、とても温かい方々ばかりで。
さすがに音楽にはウルサイ素晴らしい耳を持った方々、音で私の心理まで見抜かれてしまって、参りましたという感じでした。

今回はロマン派の有名どころばかり7曲を集めてみました。
ショパンの華麗なる大円舞曲、ノクターンop.9-2、バラード3番、スケルツォ2番、シューマンのトロイメライとアラベスク、ブラームスのインテルメッツォop.118-2。
もっと時代や国をいろいろ変えて弾けば良かったのかもしれないけれど、そんなに器用な人間ではないので、一つずつ。
またこんな機会をいただくことがあれば、今度はモーツァルトやベートーベンを弾きたいなぁ。あと、ドビュッシーも。

富山クラフトオーディオクラブの皆さんは、今後、室内楽の録音も考えていらっしゃるらしいです。なので、私がいろいろと音楽家を紹介していくことになりそう。
富山ゆかりの音楽家が奏でる音を、富山の人間がそれぞれこだわりの機材で録音していく…いずれは何らかの形で発信することも視野に入っているのかしら。
まだ最初の一歩を踏み出したばかりで実験段階ではあるけれど、今後もうまく人と人とが繋がって、素敵なプロジェクトになるといいな。夢は膨らみます。


ミケランジェリがどうしただのピリスがどうだのというクラシックの話を肴に、60前後のオジサマたちに混ざって楽しくお酒を飲んでしまいました。若輩者相手に皆さんありがとうございました!
今後ともよろしくお願いします。
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2009年07月05日

バッハ、宗教

上杉春雄さんという、ピアニストであり医師でもある方の演奏を今年も魚津に聴きにいってきました。

彼のバッハは、本当にこの世のものではないほど素晴らしい。
神様がいて、天国があって、聖霊がいて、キリスト、人間の苦悩、俗世があって…。宗教の世界が、音になって胸を打つのです。
もちろん、弾く前にキリスト教や音楽修辞学について(この音型は十字架を表すとか、神様万歳グローリア!と言っている音型だとか…)いろいろと説明してくれているから理解しやすいというのもあるのだけど、それがなくとも、なんだか人間が出している音ではないほど、多彩で豊かで…バッハの平均律の内容を、ここまで立体的に美しくあぶり出せる人には、今まで会ったことがないような気がします。

聴いていると、小さなホールでたったピアノ一台で弾いているのに、まるでヨーロッパの教会の中にいるよう。
信者たちが、静かに祈りを捧げ、罪を悔い改め…。
高い天井に鳴り響くパイプオルガン、聖歌隊の透明な歌声、周囲にみなぎる力強い「信じる力」。

バッハは、ドイツから一歩も出なかった人だけど…彼の音楽を聴いていると、数年前にイタリア・ヴァチカンに行った時感じた、圧倒的な宗教のパワーがよみがえってきました。
ミケランジェロの、ピエタ像。システィーナ礼拝堂の天地創造…。
世界中から集まる信者たち。胸で十字をきって、サン・ピエトロの中で涙を流していた信者たち。

音楽をしていると、たまに「音楽の神様」に出会える瞬間がある。
そういうわけで、私は無宗教だけど、神様の存在は信じているし、ヨーロッパに住んでいただけあってキリスト教に触れる機会が自然と多かったのです、向こうの人たちにとっては、生活の一部のようなものだから…。
上杉氏が弾くバッハを聴いていると、ヨーロッパの音楽であるクラシックの原点はやはりここだと、改めて感じました。
音楽をするものとして、もっとキリスト教を知らなくちゃいけないなぁ。


普段、神経内科の医長として働く上杉氏。
彼にとって、ピアノを弾くという行為は、もしかしたら一種の贖罪であるのかもしれないな、とふと思った。人間誰しも罪はあるもの。
奢りやプレッシャーなんかとは無縁なところで、淡々とピアノに向き合って、静かな表情で祈りを捧げているような、もしくは許しを得ているような、そんなバッハ。
音楽に向き合い、そこに隠されたものを見つけて一つ一つ音にすることによって、発見して表現する喜びはもちろんのこと、何か救いのようなものを得ていらっしゃるのかもしれない…と勝手に想像してみたり。

上杉氏が弾く、バッハ平均律クラヴィーア曲集第一巻、4曲目。
プレリュードの最初のホンの一小節。
そこを聴いただけで思わず溢れてしまった涙は、ついこの間ドイツに行ったとき、バッハが眠るトーマス教会で流した涙と同じ涙。
人智を超えるものへの憧れ、恐れ、そして、人間という存在への敬意。
そんなものを感じながら、あっという間の二時間のコンサートでした。
素晴らしかった。


夜には、合唱団クール・ファミーユの練習へ。
今日は指揮者のH先生がノリにのっておられて、奇しくも「音楽修辞学」についてどんどん語ってくださってもう止まらない。
「この音型は愛、これは逡巡…ここのオクターブのハーモニーは1対2で完璧な神になってないとオカシイんだよ!!」、ああ、今日はついさっきも上杉氏のその手のお話を聞いてきたところです!!となんだか嬉しくなりつつ、コンクールに向けて熱が入ってきたH先生のキツイ指導に、こちらはニンマリ。
さすが、H先生。いつもの温厚な先生も素敵ですが、本番に向けてどんどん完璧主義で神経質になっていく、この怖い先生の指導を待ってたのですよ、私は。
喰らいついていけるように、団員の皆、頑張ろう!!
posted by ikuko at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月02日

椿姫に室内楽に、魅惑のベリーダンス

火曜。
コンサート形式の「椿姫」を観てきました。
チョン・ミョンフン指揮。

さすがチョン・ミョンフン、歌心ある色彩豊かな表現。東フィルの演奏も良かったし、合唱も引き込まれました。
そして、ソプラノのマリア・ルイジア・ボルシの第三幕には圧倒された。素晴らしかった!!!
コンサートスタイルということで本物の「演技」はナシ。歌と表情だけで表現するのは歌手にとっては余計に大変な気がしないでもないんだけど、そんな中でホンの身動き一つで世界を変えてしまう、彼女の集中力・表現力に、釘付けになってしまいました。
いやー。良かった。

平日の長丁場ということで(ほぼノーカットでした)、客席に空きが目立ったのがもったいない。
せっかく世界の実力者が富山に来ているというのに…。
平日夜にコンサートを聴きに行くという感覚は、富山ではまだあまりないけれど、少しずつでも変えていければいいなぁ。
県内のホール全部提携して共通のポイントカードみたいのを作って、ジャンル問わず何らかの公演を観た回数で特典割引するとか(笑)。ホール活性になりそうだけどなぁ。
そして、前後の時間は、近くのレストランは必ず時間外でも開けるようにするとか。もっと言えば「演奏会+近郊で食事」で駐車料金がかなり安くなるとか。街ぐるみで、仕事以外の遊びの時間が充実するように変わっていくと面白いんだけど。


「椿姫」を見た後は、超特急で富大まで移動。
帰省中のビオリスト&アマチュアオケのメンバーとで、室内楽のお遊び。夜10時からの初見大会。
メンデルスゾーンの、弦楽とピアノのための六重奏。
いきなり楽譜を渡されて、さて、やってみますか。と、傍らに缶ビールを置きながら、弾き始めるのです。
このメンバーとは、一年ほど前にもこうやって夜中に初見お遊びをしたことがあったんだけど、その時は「ます」とかやったんだっけ…。あれからまだ一年しか経ってないなんて!濃い一年だったなぁ。
メンデルスゾーンの六重奏は、わかりやすくてすごく良い曲でした。…ピアノ意外と大変だったけど(笑)。
「調が違うよ〜ダブルシャープ多すぎるよぉ」とかなんとか叫びながら、大笑いしながら演奏するのは、なんだか本当に楽しくて、こうやってたまにお仲間に入れていただけるのがすごく嬉しかったりするのです。また誘ってほしいなぁ。


水曜・木曜は、レッスンレッスン!
最近、バタバタとお弟子さんが増えてきていて、なんだか嵐のような二日間。

その上、7月から、私なんとベリーダンスを習い始めたのです!
いやー、初めて体験したけど、なかなか面白い。
何より、周りの人たちが皆、綺麗!身体の動きの美しさって、大事だなぁ。
週にたった一時間じゃ、あまり身に付かないかもしれないけれど、全くやらないよりはマシ、頑張ってみまーす。
posted by ikuko at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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